おはようございます!そうすけです!
Green Neo Soul 管理人:そうすけ(プロフィール・経歴)
愛媛在住のサラリーマン兼植物系ブロガー。ガーデニングアドバイザー資格保有。
種・胞子から植物を育て、賃貸で100株以上の苗育成・販売を行っています。
(Instagram→green_neo_soul、Twitter→@GreenNeoSoul)
ここ最近、ビカクシダの胞子培養に興味を持たれている方や
はじめられる方が増えてきたと感じています。
実際私のSNSアンケートですと、フォロワーの5~7割の方が胞子培養をされていたり、興味を持たれている方が多いです。
なので、本記事ではビカクシダの胞子から子株までの成長に関して、育成や方法の一連の流れをまとめて紹介する記事となっております!
胞子から子株まで育てた経験から、
胞子培養をされている皆様に何かしら貢献したいと思い、
胞子培養のロードマップを作ってみました!!
- ビカクシダの胞子培養って何?
- 本当に胞子から育てることができるの?
- 胞子培養の一連の流れで、時間とコストはどのくらいかかるのか知りたい!
- 胞子、前葉体、胞子体、子株まで、各段階の育て方がわからない!
こんな方は参考になる記事になるかと思います。
胞子から子株まで育成する一連の流れがザックリわかるようになり、
各段階について詳細については、かなりわかりやすくまとめた記事のリンクを貼っておりますので、
これをマネると、諦めずに最後まで胞子培養ができるような内容になっています🌱
また、あくまで私は学者ではないので、一栽培家が成功したやり方として
参考程度に見て頂けると幸いです。
目的
胞子培養の一連の流れを情報提供するため!

前提としてビカクシダの胞子から子株になるまでは、図のように胞子→前葉体→胞子体→子株という流れをたどります!
- 胞子が発芽して前葉体が出てきました!
- 前葉体から胞子体が出てきて、スペーシングしました!
上記のようなある一つの段階の情報は、ブログ・SNS等で見かけますが、一連の流れを体系化した情報はあまりありません。
なぜなら、胞子から子株まで育てるには長く時間がかかるからです。
時間軸を超えて実体験を投稿するためには、時間がかかりすぎます。
なので、本記事では私が胞子から子株まで育て上げ、各フェーズについて方法を記事にしてきた経験から、胞子培養の一連の流れについて、ロードマップ的な感じでわかりやすく記事にしていこうと思います!
結論
育成段階がざっくり3つの段階にわかれます!期間は約一年くらい!

- ①胞子から前葉体(0~3か月)
- ②前葉体から胞子体(3~7か月)
- ③胞子体から小株(6~12か月)
ビカクシダ胞子培養はザックリこの3つの段階に分かれています。
そして段階ごとに育て方も異なります。
下記で各段階ごとに、各特徴と育成方法を
ロードマップ的に紹介していきます。
方法
前提
室内で育成することが前提となってきます。
理由は下記のため、育成難易度が異常に高くなります。
- 温度管理が難しい
- 光の管理が難しい
- 湿度の監視が難しい
天気や季節はコントロールできないため、
環境の変化に弱い胞子培養は一定の環境を作れる
屋内で育成することを前提とします。
①胞子から前葉体(0~3か月)
胞子を手に入れよう!そのあと培地に巻いて、前葉体を発芽させよう!


胞子を手に入れ、培地に巻いてまずは前葉体を発芽させましょう。
これが初めのステップです。
親株ビカクシダの胞子葉から、胞子をこそぎ取って採取します。
私はフリマや親株所有者・生産者の方から購入しています。
10種類以上胞子を購入しましたが、
大体1種類1000~3000円程度が相場かと思います。



胞子を湿った培地の上に巻き、20~30℃くらいの室温でLED光を当てて発芽させます。

タッパーにいれ、腰水で蓋を入れて放置です。
- 培地はジフィーセブン
- ライトは水槽用ライト(Hyggerライト)
- タッパーは100均のジフィーセブンが入るもの
前葉体が発芽するまで、大体1か月、長くて3か月くらいかかります。
それまではひたすら放置です。
もしそれで胞子が出なかったら、なにかが失敗している可能性が高いです。
詳細な方法については準備物、条件など
下記記事に誰でもできるように書いていますので、
もしよかったら見てみて下さい🌱

②前葉体から胞子体(3~7か月)
胞子体が出るのを待つ
前葉体が出たら、胞子体がでるのをひたすら待とう!


前葉体を育成していると、前葉体の間から胞子体がでてきます。
これがビカクシダの赤ちゃん、子株の超小さいバージョンです。
胞子体がでるポイントは、常に前葉体が湿った環境を作ることです。
なぜなら、前葉体の上の精細胞と卵細胞が水を介して受精しているからです。
下記のどちらかで、常に湿らせることが可能です!
- 越水管理して湿らせる
- 霧吹きをして湿らせる
上記の方法のどちらかで、前葉体を湿らせて管理しましょう。
ちなみに私はラクちんなので、腰水管理をオススメしています。
スページング
胞子体が出てきたら、スペーシングしていこう!


胞子体が出てきたら、塊を分解して胞子体をひとつづつ抜き取りましょう!
そしてスペーシング(一株ずつの間隔をあけて植える)をしていきましょう!
なぜならそのままでは根を張るスペースがなく、
栄養分の取り合いになるため、子株サイズまで大きくなれないからです。

こんな感じで、スペーシングすると胞子体がすくすく育っていきます🌱
詳細な方法については、下記記事にわかりやすく載せていますので、
良かったら覗いてみて下さい!

③胞子体から小株(7~12か月)
さらなるスペーシング&追肥
胞子体が大きくなったら、さらにスペースを与えつつ追肥しよう!


スペーシング後、2~3か月経つとこのように胞子体が大きくなってきます。
そして、培地の養分の奪い合いと根っこを張るスペースが少なくなり、
一定のところで成長が鈍化します。

上記の写真は同じ品種で、追肥とスペーシングのあるなしでわけました。
見ての通り成長が鈍化し、かなりの差が出てくることがわかると思います。


こんな感じで胞子体をジフィーセブンにに植え替えて上げると、すくすくと成長してくれます。
詳しい育成環境については、下記記事を参照してマネしていただけると、
胞子体を子株サイズにもっていくことができます。

子株の育成
高湿度で育成しつつ、徐々に乾燥に慣らしていこう!
子株サイズになったら、下記の方法で育成します。
- タッパー内で高湿度下で管理(まだ小さいなと思うとき)
- 板付け+ミズゴケをラップで巻いて管理(大きくなってきたとき)


私の場合タッパーに収まりきらないほど大きくなったら、
ラップで巻いて板付けして育成います。
ちなみにラップに関してこういったタイプのハンディラップが超便利です。
この段階まで来た方はたくさんの子株を抱えることになるので、
買っておくと作業性が爆上がりします、
詳細な条件・方法については下記記事にまとめていますので、
大きくなったら参考にしてみて下さい😊

胞子培養のトラブル時はどうする?
トラブル時は早期対応すれば、再起可能で間に合う!!


- 発芽しない
- カビ
- 蒸れ
胞子培養をしていると、よく上記のようなトラブルに遭遇します。
特にカビについては非常にトラブルが多いです。
胞子培養はトラブル対応、メンテナンスをしていかないと、
体力が弱いので枯れてしまいます。
ただ正しく知って対応すれば、トラブルが起こっても再起可能です!
各種トラブル対応については、下記に記事まとめていますので、
どんなトラブルがあるのか、知って頂けると幸いでございます。

胞子培養の時間とコストは?
かかった時間
胞子から子株までざっくり一年かかります!
種類にもよりますが、ざっくり1年かかります。
リドレイなんかの品種は育つのが早いので、
早くて半年ちょっとでそれなりの子株まで大きくなります。
初めの育成はリドレイがおすすめです。

かかったお金
使用したもの | 金額 |
---|---|
胞子 | 1,000円 |
植物育成ライト(水槽ライト) | 2,500円 |
培地(ジフィーセブン) | 1,000円 |
タッパー | 300円 |
電気代(ライト月170円×12か月) | 2,040円 |
かかった費用合計 | 6,800円 |
使用した金額を合計すると、でした。
子株を2株買うくらいの値段で100株以上育て上げることができました。
暖房代は地域差が大きすぎるので入れてませんが、入れるともっと高いです。
私の場合(愛媛県)ですと、11月~2月の暖房代がざっくり25000円くらいだったので、
合計で約32000円(毎月2700円)くらいです。
まとめ
上記をざっくりまとめるとこんな感じです。
- 胞子から前葉体の育成(0~3か月)
- 前葉体から胞子体の育成(3~7か月)
- 胞子体から小株の育成(6~12か月)
- トラブル対応はすぐに行う
- 子株までざっくり1年かかる
- お金は年間6800円+暖房の電気代
これをみてかかる期間・金額を理解し、実践いただければ、
遅かれ早かれ胞子から子株まで育てることができると思います。
なにか不明な点等ございましたら、お気軽にDMください!
実際に最近はコメントいただくことも多く、本当にうれしく元気をもらっています。
ここまで見て頂き、ありがとうございました!!
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