おはようございます。GreenNeoSoulのそうすけです!
Green Neo Soul 管理人:そうすけ(プロフィール・経歴)
愛媛在住のサラリーマン兼植物系ブロガー。
ビカクシダ胞子培養とコーデクス実生メインに育成ブログやってます(^^♪
(Instagram→green_neo_soul、Twitter→@GreenNeoSoul)
ビカクシダを種(胞子)から育てる胞子培養は聞いたことがありますか?ビカクシダは小株取りと胞子培養で栽培されています。
本記事ではビカクシダ胞子培養の私なりのやり方(今回は胞子体分けの作業)について、初心者でもできるだけわかるように書いていきたいと思います。
私のやり方ですと約3か月で胞子から胞子体が発芽し、順調に成長しています!
- 胞子培養のやり方について知りたい!
- 胞子の購入方法について知りたい!
- 胞子培養失敗したくない!
こんな方に少しでも参考になるのではないかと思います(^^)
2022.7.17追記
この記事が胞子培養の検索上位に表示されるようになり、
たくさんの方に見て頂けるようになって、本当に嬉しい限りです!!
この記事で巻いた胞子たちも写真のように大きくなってきましたよ~🌱!
胞子培養面白いので一緒にやってみましょう!

段階ごとにビカクシダの胞子培養シリーズで記事をまとているので、胞子体出現後は下記記事を参考にしてください^^


1.目的と結論
目的
私がビカクシダの胞子培養をする目的と、本記事を書く目的についてです!
- 安くビカクシダを育てたい・魅力を広めたい
- ビカクシダ初心者でも胞子培養が楽しめるよう、方法を記録に残したい
安くビカクシダを育てたい・増やしたい
ビカクシダはとても魅力的な植物ですが、平均的な収入の人(私です)が嗜好品として楽しむには非常に高価だと思います。しかし胞子であれば1~2000円程度で購入することができ、安く多くの株を手に入れることができます。

上記はビカクシダの生活史で、子株サイズになるまで1年程度かかり、大株になるには数年かかります。時間のデメリットはありますが、今すぐ手に入れたい!!という人以外は園芸をのんびり楽しめる良い方法だと思います。
またたくさん数が増えるので、子株をビカクシダに興味がある人の元へ渡すことができます。そういう活動を経てビカクシダの魅力が広まればよいなと考えています。
ビカクシダ初心者でも楽しめるよう、方法を記録に残したい
これからビカクシダの胞子培養をやる方、興味がある方、もうすでに行っている方の参考になればよいなと考えています!
私自身ビカクシダ初心者で、勉強や試行錯誤を繰り返しながら胞子培養を行っています。これらの試行錯誤が誰かの植物ライフの役に立ち、わかりやすく伝わればというう思いから記事を書いています。
今のところ順調に生育しております。開始してもうすぐ板付けできそうな株もできてきました。方法は人それぞれで、環境も人それぞれですのであくまで参考して頂ければ幸いでございます(^^)
結論
胞子体が出るまでとにかく放置!胞子巻きから3~4月程度かかる!増えたらスペースを開けてあげる!


前回記事(下記リンクです)で胞子を培地に巻き、発芽して前葉体が1か月くらいで出てきました。胞子培養をスタートする方法を知りたい場合は前回記事を参考にしてみてください。

胞子体はその2か月後出現しました。胞子体出現までのコツはとにかく放置です。複数の胞子体が生えてきたら成長を促すため、胞子体それぞれに根を張るスペースを与えていきます(スペーシングとビカク界隈では読んでいます)。
下記に胞子体出現からスペーシングに焦点を当てて細かい方法を記載していきます。
2.方法
準備物
- 培養中の前葉体・胞子体
- ジフィーセブン(5個程度)
- ざる付きタッパー
- ペーパータオル
- 細めのピンセット
手順
①前葉体から胞子体が出るまで待つ


胞子から前葉体がでると、前葉体がどんどん増殖・肥大化していきます。その増殖した前葉体の間から緑の葉っぱの様なものが出てきます。これが胞子体でビカクシダの赤ちゃんです。これが出るのをひたすら待ちます。
前葉体の上にある生殖器官から、水を介して精細胞と卵細胞が受精して胞子体ができます。
そのため霧吹きをして前葉体を濡らして受精を促すという方法もあります。
私の場合は、密閉容器で湿度ほぼ100%・腰水管理でしたので
常に湿っている状態でしたのでほとんどしていません。
光・温度・湿度が整った環境に放置します。
②ざる付きタッパーにペーパーシート、周りの繊維をとったジフィーセブンを用意する


ざる付きタッパーに培地の準備をします。ジフィーセブンが目合いから落ちないようにペーパーを敷きます。そのあと繊維をはがしたジフィーセブンを5個ぐらいおいていきます。
なぜ普通のタッパーではなくざる付きを選んだかというと、培地の通気性をよくするためです。
あくまで持論なので参考程度にしてください。ちなみに、海外ナーセリーの生産者がざる付きを使用されていた情報を聞いたのも理由にあります。
③熱湯をかけ、冷えたらジフィーセブンを崩す


熱湯をタッパーに入れて、ジフィーを給水・殺菌します。ついでにタッパーの淵やピンセットなども熱湯殺菌しておくとよいです。30分くらいたって培地が冷えたらジフィーを平面に慣らしていきます。大体厚みが1~2cmくらいになるよう量を調整してあげてください。
繊維をとらずジフィー1個1個に胞子体を植えてもいいですが、私の場合は胞子体の量が多いので平面にしました。
④前葉体から胞子体を分離する


前葉体と胞子体の塊を培地からとります。そしてペーパータオルの上でにおいて、塊から胞子体を分離していく細かい作業です。ピンセット2本使ってほぐしていくイメージです。胞子体は一本一本ポロポロ取れていきます。根や胞子体の葉・生長点を傷つけてしまう可能性もあるので無理に分離しなくてもいいと思います。
⑤胞子体を植える


田植えのようにピンセットで一つずつ胞子体を培地に植えていきます。間隔は適当で、根元がしっかり培地に埋まるようにしてやります。
こうすることで、密になっている状態のときよりも根の張りやすさ、根元への栄養・光当たりが均等になると考えています。農業における間引き、森林における間伐と考え方は同じです。
⑥密閉してライト下に放置する

蓋をして密閉して放置します。私はラップと輪ゴムで蓋をしています。タッパーのふたでもいいですが、蓋が半透明でしたので光がとおりにくいと考えているからです。
SNS等でリサーチした感じではラップ等の光透過性の高い蓋の方が成績が良いようです。ただ気密性は下がるようで、アオコが発生した経験もあるので蓋でもいいと思います。
ライトについては水槽用のものが好調です。
私は成績が良かったのとコスパから下記のライトを愛用しています。

詳しい環境については下記リンクをご参照ください。

3.まとめ
上記をまとめると、下記の様になります。
- 前葉体が出るのは胞子巻いて1か月
- 胞子体が出るのは胞子巻いて3~4カ月
- 胞子体が出るまでは放置
- 胞子体がたくさん出たら胞子体同士の間を開けて植え替える
- ざるタッパー・ラップ蓋の使用がお勧め
下記は2週間後の結果です。塊の時は1枚の葉だけでしたが、2枚目の葉が出てきました。良い培地・良い温度・良い光環境に加えて、胞子体にスペースを開けてあげると成長が本当に早くなります。

3か月後は何枚も葉が出てきて大きくなっています。

品種や個体差ももちろん大きいですが、リドレイなんかは早いもので半年もたたずに直径8㎝程度のサイズまで成長しました(右下の株)。


以上になります!今後は成長→鉢上げ→板付けといった流れになると思いますが、良いタイミングや方法などまた記事にまとめれたらいいなと思っています。
このサイトで植物・ビカクシダが好きな人が増えたらうれしいなと思っています。ここまで見て頂きありがとうございました^-^
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