おはようございます!そうすけです!
運営者:そうすけ
愛媛在住のエンジニア兼ブロガー。
ガーデニングアドバイザー資格保有。
種から植物を100株以上育て、育成・販売しています。
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ビカクシダ胞子培養をやってみて、前葉体から胞子体、胞子体から子株まで成長させていくのは、
成長が早かったり、夢があったりでとても楽しいですよね!
そんななかで、下記のように早く育てたい!といった下記のような気持ちになったりしませんか?
- 胞子体にとって適正な環境なのかな?
- もっと早く成長させたい…!
本記事はビカクシダの胞子培養で、胞子体から子株まで育てる際に、
さらなるスペーシングによって胞子体の育成を進める、
メンテナンス方法について記事にしていきます。
上記はメンテナンスの有り無しで、成長の差を示した写真になります。
もしずっと放置でメンテナンスしなかった場合、成長は一定のところで緩慢になるようです。
同じ種類でここまで差がでるとは思っていませんでした。
- 胞子培養を初めて胞子体が出たけど、どうしたらいい?
- 胞子体をスペーシングしたけど、思ったより成長しない…
- 早く子株サイズまで成長させたい。
こういった方に参考になる記事になるかと考えております。
あくまで素人の方法論であること、住まいによっていろんな条件が異なること、
そういったことを前提に、参考程度に活かしてしていただけると幸いです!
以前の記事はこちらです!検索でも上位に表示されるようになり、
たくさんの方に参考にしていただいています
目的
ビカクシダ胞子培養を楽しくできる人を増やすため!
ビカクシダの本当の良さが出てくるのは株が大きくなってからです。
例えば、私のセルソタツタなんかは一年経って、やっとそれっぽい表現がでてきました。
ビカクシダの胞子体でも、同じようなことがいえて、
早く大きくしてその子がどんな風に育つのか見てみたいですよね!
またビカクシダの胞子培養は長期間にあたることや、
トラブルなどでうまくいかないことで途中で挫折する声をいただきます。
私も失敗だらけですが、そんな方に私の試行錯誤が役に立てばよいなと思ってます。
結論
さらなる成長にはスペース・湿度・肥料が成長の3要素が重要!
写真のように差がでるために行ったのは、以下のようなことです。
- さらなるスペーシングをする→根を大きくするため
- 培地を変え、追肥する→成長とともにジフィー中の養分は少なくなっているため
- 高湿度環境に置く→元来シダ植物は湿気が好き
方法
準備物
さらなるスペーシング
根を広げる場所をさらに与えます!
トレイが胞子体でぎゅうぎゅうになってきたら植え替え、
いわゆるスペーシングを再度実施します。
写真のようにある程度胞子体が大きくなったら、胞子体自信がしっかり根が出てきます。
そのため、結構根鉢になっており、成長が鈍化する要因になっていると考察しています。
実際、一か月くらいはこの大きさで成長が止まっていました。
上記のような感じで、スペーシングとすくすく太い根を伸ばしていき、
さらに成長が早くなります。
収納ボックス・種植えトレイを準備する
収納ボックスは蓋が透明のものを選びましょう!
タッパーより広くて浅めの衣装ケースと種うえトレイを用意します。
ちなみに収納ボックスは広くて浅い深さ約15㎝のものを、
種うえトレイは、ジフィーセブンがジャストフィットするサイズの72穴のものを購入しました。
培地を変え・追肥する
新しいジフィーセブンと肥料を追加します!
ジフィーセブンを株の数分用意する
胞子体を培養する数量分、ジフィーセブンを準備します。
お湯で殺菌して膨らませた後は、種うえトレイにひとつづついれていきます。
胞子培養仲間の声をお聞きしたところ、大きい胞子体に関してはカイイズのダークピート、
またはジフィーセブンの土verのジフィーミックスなどの袋の土を使っているそうです。
理由は単価が安いからです。
大量に育てている方でない限り、ジフィーセブンでよいと思います(^^♪
選抜して胞子体を植え替える
ひたすら胞子体を植えていきます。根がしっかり埋まるように差し込んでいくイメージです。
また、この時に選抜を行います。私の基準は以下の通りです。
- 成長が早いもの
- 葉っぱがうねうねしたり、分岐があったり面白い形のもの
- 葉っぱに星状毛が特に多いもの
正直な話、このサイズのときには個体差がわかりませんので、
この時点では私はなんとなくやっています。
ここから大きくなると個性がでてくるので、
本格的な選抜はここからだと思ってます。
肥料を一粒おく
胞子体の根元に一粒づつ肥料を置いていきます。
肥料は某有名ビカクシダショップが購入時に同封してくれる
ハイポネックス オスモコートという肥料をつかってます。
現在はオスモコートがAmazonで買えないので、
ネクスコートのいろいろな植物用を使用中です。
この肥料の一粒が、成長させるのに本当に大事だと個人的に思っています。
例えば写真のように、肥料を置いたエリアとおいてないエリアで
かなりの成長差がでていることがわかると思います。
ビカクシダはもともと肥料食いと言われているだけあって、
適正量の肥料を与えると、ものすごいスピードで成長してくれます!
おすすめの肥料一覧はこちらの記事に載せております!
高湿度下で管理する
自生地に近い湿度で成長を加速させよう!
元来、ビカクシダはシダ植物なので湿った空気が大好きです。
野生のシダ植物は、湿度の70%で成長が促されるようです。
シダは湿度の高い地域に原生するため、湿気のある環境を好みます。(中略)。
シダを育てる方法
野生のシダは70%ほどの湿度ですくすくと生育します。
ビカクシダにおいても、特に子供の時にその影響が出てくるように思います。
経験上、大きい株は湿度に加えて風や乾燥も大事になってくるのですが、
貯水する力が弱い胞子体は、とにかく高湿度下が大事だと感じます。
実際、ものすごく成長が早くなったいます。
ミズゴケで周りを覆う
ミズゴケで埋めることで葉っぱ周りの湿度を担保していきます。
ミズゴケが乾いてきたら、時々霧吹きをして湿らせます。
私はコスパがいいのでコーナンのミズゴケを使用しています。
大量に入ってて、育成も特に問題がないのでずっと使用しています。
容器のふたをして密閉
湿度をキープすることでダントツに成長が早くなります!
湿度を保つため、ケースに蓋をして、LEDライトを当てています。
常に蓋や容器の内壁には水滴がついている状態で、湿度をキープしております。
使用しているLEDライトはコスパ最高のHyggerライトです。
本来水槽用ですが、お気に入りで2台使っています!
おすすめのライトまとめはこちらに載せておきます!
注意点
実績のある成長が早くなる方法ですが、欠点もあります。
特に夏場は注意なので、気を付けて管理しましょう。
蒸れて葉が黒くなる危険性あり
気温が高すぎると、葉が蒸れて黒ずみます。
湿度が高くて、気温も高くなると葉が蒸れて黒ずんでいきます。
古い葉ならよいのですが、新しい葉がこのようになるのは要注意です。
カビ由来の黒斑病などの、病気の可能性が高いです。
対策
私は以下の対策をとっています。
これで進行が抑制されているので、有効かと考えています。
- 夏場はクーラーをつけたり、日中はふたを開けたり、風を通して冷やす
- 1000倍希釈ベンレート噴霧で殺菌
- 黒ずんだ葉はすぐさまカット
部屋のクーラーはつっけぱなしにしています。
費用は掛かりますが、暖房ほどの破壊力はないです。
ベンレートはカビ由来の危険性があるため、予防策として殺菌剤を噴霧しています。
すでに黒ずんでしまった葉はどんどん広がっていくので、
見つけ次第カットしています。
これで何とか止まりました。
アオコは生えるけど無視
温度・湿度が高く、かつLEDくらいの弱めの光が当たると、ミズゴケ部分にアオコが繁茂してきます。
しかし写真のように、アオコが出ても問題なくすくすく成長しています。
前葉体なら飲み込まれる危険性がありますが、
胞子体は大きいので飲み込まれる心配はありません。
気になるようでしたら、ミズゴケを交換しましょう。
胞子培養が難しいと思った方へ
胞子培養は少しコツが必要で1年以上の時間が必要です!
ビカクシダがほしいと思ってから、気長に成長を待つ必要があります。
- 早く手に入れて植物を楽しみたい…!
- ほしいのは一株だけでいい…!
- 胞子培養やっぱり難しそう!
といった方は、株を素直に購入することをおすすめします。
園芸ネットプラス The Farm Selectがおすすめ
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珍しい品種も販売しておりますので、良かったら覗いてみて下さい!
まとめ
上記をざっくりまとめると、下記の通りです。
- さらなるスペーシングをする
- 培地を変え、追肥する
- 高湿度環境に置く
- 蒸れに関しては対策が必要
試行錯誤中の初心者ですが、この方法を行うことで成長が早くなりました。
右往左往して、一年くらいかかりましたが、
リドレイもヒリーもウィリンキーも子株サイズまで育てることができました!
もしよかったら、参考にしていただけると幸いです☺
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