おはようございます!GreenNeoSoulのそうすけです!
ビカクシダ胞子培養とコーデクス実生メインに育成ブログやってます(^^♪
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人気のコーデックス、パキポディウムですが、いろいろな種類が本当にあります。
その中でも人気のグラキリスにすごく特徴が似ている品種、カクチペスという品種をご存じですか?
本記事ではパキポディウム カクチペス(Pachypodium rosulatum var. cactipe)の実生・育て方・栽培記録を記事にしていきます。
- カクチペスってどんな品種?
- カクチペスは実生でどのくらい大きくなるの?
- カクチペスの育成記録が見てみたい!
こんな方は参考になる記事になる記事になっています(^^♪
実生は2021年8月4日より開始しています。
1.パキポディウム カクチペス(Pachypodium rosulatum var. cactipe)とは
マダガスカル南端が原産地のパキポディウム!でっぷりしたフォルムで幹肌が赤い!
パキポディウム カクチペスはマダガスカル南端のトゥリアラ州原産のパキポディウムです。
カクチペスの「カク」は、サボテンという意味の「カクタス」由来だそうです。
春には黄色の花が咲きます。
幹肌が象牙肌のものが多いパキポディウムのなかで、
カクチペスは幹肌が赤茶色をしています。
またグラキリスとフォルムが割と似ていて、塊根部分がでっぷりしているものが多く、
成長とともに枝分かれする品種です。
実生株ではうまく育てると、ポテンシャルを発揮してでっぷり育ってくれるようです。
パキポディウムはマダガスカル産とアフリカ産に大きく分かれます。
丈夫とはいえども、マダガスカル産のパキポディウムは総じて寒さに弱いです。
ちなみに出身地マダガスカル南端のトゥリアラ州原産はこの辺です。
2.目的
- カクチペスを種から育てることでより深く知ることができるため。
- カクチペスが実生で大体どのくらいの期間で、どれくらい育つのか、参考記事にするため
- コーデックス欲しいが、高すぎて種からしか買えないため
種から育てることは、現地の乱獲を防ぐことにもつながりますよね(^^♪
また育ったら、ブログ・SNSを見て下さっている皆さんにプレゼントしたいと思っています。
3.実生からの育成記録
環境
- 春から秋(3月~11月):南東向きのベランダ(日照時間5~7時間)
- 冬(12月~2月):植物育成ライト直下[SINJIAlight使用](日照時間12時間)
春・夏・秋の管理

冬の管理

2021.8.4(播種:1日目)

Seed Stockから種子を購入しました。とても信頼できる業者です。
当時の価格で50粒3500円で購入しました(一粒70円)。
- 出荷が早い
- 規定量よりすこし多く入れてくれる
- 別種のおまけ種子がついてくる
いつも規定量より多く入れてくださったり、
モニター種子で購入していない種子もおまけでつけてくれたりします。


外観が異なる
カクチペスはマダガスカル出身のコーデックスです。
別種のパキポディウムでも、サキュレンタムなどの南アフリカ出身の種類では
種の形状が似ているの比較で分かります。

ベンレート2000倍希釈とメネデール1000倍希釈液を作り、一晩種子をつけておきます。
実生の始め方については、これさえ見とけばできるようにやり方をまとめましたので、
方法に興味がある方、実生を始めてみたい方は下記記事を覗いてみてください。

多肉用の土と上にバーミキュライトをふりかけ、種植えトレイに等間隔に置いていきました。
そして植物育成ライトの直下で12時間くらい照射しています。

2022.8.7(種が動く:4日目)

種が動き出しました。種から根になる部分が先に出てきています。
同時に播種しましたサキュレンタムよりは遅かったですが、まだ一週間たっていません。
2022.8.19(発芽:16日目)

根を張って立ち上がり、本葉を広げ始めました。
カクチペスは縦に成長する品種なので、発芽後は縦に成長しています。

発芽できずにカビに侵されたものも残念ながらいます。
カビは本当に広がるのが早いので、直ちに見つけては除去する作業をしていきました。
2021.9.4(ベランダで育成:30日目)

暑さが和らいできたので、寒さがくるまでベランダに置くことにしました。
それまでLEDでの育成でしたので、葉焼けが心配でしたが問題なかったです。
2021.10.5(60日目)

外に置いて2か月たつと、葉の展開がかなりはやくなりました。
この時くらいから、葉の形状が細場になり、大人の葉と同じようになります。
この時期から個体差が大きくなり、ほっそりするもの、でっぷりするものと
個性がそれぞれ出てきました。

比較してみると、グラキリスとかなり姿が似ていますよね。
また後述しますが、形状もグラキリスと似ていて、塊根部がでっぷりしてきます。
グラキリスは大変人気で現地球・種子すら現在出回っていませんが、
カクチペスは種も比較的流通しており、現地球もグラキリスより買いやすい価格帯です。
2022.1.17(葉が落ちる:161日目)

カクチペスの葉が落ち始めました。
温室で育てているので、温度変化はないはずですが、葉が落ち始めたのです。
よくみると周りの実生株たちが葉先が黒くなる病気にかかっていました。
調べると、カビ菌由来の黒班病で、原因が下記のようなこととわかりました。


葉写真のように葉先が黒ずんでおり、明らかにパキポディウムの紅葉とは違っていたので、
調べてみると、どうやらカビ由来の斑点性障害とのことでした。
調べてみると、下記のような条件でカビの病気は起こるそうです。
ドンピシャに条件に当てはまっていました。
- 密集して育成している
- 腰水管理である
- 風がない(屋内で風を当てていない)

腰水をやめ、小型扇風機を購入し、風を常に当て続ける環境に切り替えました。
カクチペス達へは被害は少なかったこともあり、何とか病気の拡散は収まりました。
当たり前ですが、植物には風が必要です。
導入して本当によかったです。。
2022.5.16(292日)

3月からベランダで管理を始め、春のタイミングで植え替えを行いました。
種植えトレイがギチギチで、しっかりと根を張ってくれていました。


同じ種なのですが、個体差がかなり大きく出てきました。

幹肌が赤くなり、グラキリスとの違いもしっかりとでてきていますね。
成長の早いものは、小さいものと比べて一回り大きいです。

結構個体差はあるものの、8か月で塊根部分が1㎝程度になる個体も現れてきました。
おすすめの鉢はサイズ感と一鉢当たりの価格が一番マッチしている
grasslandのTB25(68個セット)がおすすめです!
- 単価が2.5号鉢で一番安い(一つ32円と最安)
- 加工がすべりにくく、使いやすい
- 底穴の構造的に水はけがかなり良い
- 黒色効果で発根作用を促す
2023.1.6(520日:約1年半)
直射日光育成+植え替えを行うとかなり太ってくれました!
コンパクトかつ非常に丸く育っております!マッチョです!
春から秋はベランダでガンガン直射日光を当てて育てておりました!


春~秋は直射日光育成+肥料入りの土に植え替えを行うとかなり太ってくれました!
使用した肥料と土は王道のマグアンプK(中粒)とブレンド済みの土、プロトリーフです!

正直死ぬかなとも思ったのですが、ここまで丸く太く育てることができました!
実生はやはりロマンがあります!
下記は同日に巻いた植え替えアリのカクチペス(右)となしのカクチペス(左)です。
同日に巻いたものですが上記は非常に分かりやすい例です。

現在は植物育成ライトにて冬越し中です。
照射範囲の広く、コスパの良いSINJIAlightを使用しています。

まとめ
- 発芽率は7割と良い!
- 一年目までは塊根部1㎝程度に育つ
- グラキリスと似ていて、塊根部がでっぷりしてくる!
- 幹肌は赤く、細葉が展開
- 実生でも丈夫に育てやすい
- 風がないと病気が発生する
以上になります。
カクチペスは個体差がるものの、塊根部分がでっぷりしてくる品種です!
グラキリスのフォルムに近い品種のポテンシャルがあるので、成長がとても楽しみです!!
順次更新していきますので、よろしくお願いいたします(^^♪
ここまで見ていただき、ありがとうごさいました!!
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