おはようございます。GreenNeoSoulのそうすけです。
ビカクシダの種類の中でリドレイはとても姿形が整っており人気種ですが、
今回記事にする交配種はリドレイのよさが綺麗に溶け込んでいる品種です。
本記事では、P.Chanthaboon(チャンタブーン)の品種調べと胞子培養についての記事になります!
- P.Chanthaboon(チャンタブーン)という品種に興味がある!
- ビカクシダの胞子培養に興味がある!
- 胞子葉はどうやって手に入れたの?
こんな方は参考になる記事かと思います(^^
下調べは行いましたが、筆者の推察や感覚が大いに混じっているので、参考程度にしていただけると幸いでございます。
目的
数ある交配種について調べた情報を残すため!
ビカクシダ原種についての情報は本などでも見かけますが、
園芸種についてそれが何のかけ合わせなのか、どういった特徴をもつのか、
といった情報があまりありません。
そんな中で、自分なりに品種について調べた結果をブログを通して共有し、
少しでも参考になればいいなというのが目的です。
また胞子培養からの長期的な目線でも調査できたら
面白いかと思い培養を始めました。
1.P.Chanthaboon(チャンタブーン)とは
品種について
Coronarium white x Ridleyiの交配種!
Chanthaboonの交配は、Coronarium white x Ridleyiと、生産者さんからお聞きしました。
貯水葉に関して、コロナリウムの特徴である冠に似た分岐して尖った貯水葉が、
リドレイ独特の葉脈が浮き上がる凹凸模様の貯水葉と美しく混ざりあっています。
胞子葉に関しては、全体的に細葉であります。
葉の根元からリドレイ特有の締まって立ち上がるシャープな葉形で始まり、
葉先にむけてはコロナリウム特有の多分岐しつつ優雅に下垂する特徴をもちます。
キッチャクードとの明確な違いは判りません。
市場に出回っているチャンタブーンと比較したところ、
胞子葉は細葉の傾向で、よりはっきりと2種の特徴がでており、
洗練されたキッチャクードのような印象です。
ちなみにCoronarium whiteに関してはインドアホビーズのフルキさんが育成しており、
葉先がクルクルになるコロナリウムだそうです。
由来
調べましたが、詳細は全然ありませんでしたので、以下筆者の推察です。
タイのチャンタブリー県のムアンチャンタブリー郡という群がありまして、
そこの川沿いにチャンタブーン集落(Chanthaboon Riverside Community)という名前の集落がございます。
ビカクシダはタイの地名から取られることが多いので、そこから引用されたと考えられます。
2.胞子培養記録
1.胞子入手(2022.1)
チャンタブーンの胞子付きの葉を入手しました!
リドレイ系の特徴として、スプーン状の胞子をつける専用の胞子葉が通常の胞子葉とは別に生えてきます。
チャンタブーンの胞子はリドレイ側の特徴が出るようですね。
胞子はSNSでフォローさせていただいている株保有者さん・販売者さんから直接購入しました(キシさんではありません!笑)。
販売は非公式とのことなので紹介できませんが、もし胞子培養したい品種があるなら株保有者さんを見つけて販売しているかDM等で確認してみましょう!
もし欲しい胞子があったら頑張って行動してみましょう!
かくゆう初心者な私も特別な関係があったわけではなく、勇気を出していろんな方にDMして購入できました。
胞子の購入方法は過去記事にまとめているのでぜひ参考にしてみて下さい!
2.胞子播種(2022.2)
リドレイ系の胞子は特殊で、繊維と胞子が合わさった層のようになっています。
不純物はカビの原因になるので、培地に巻くときはできるだけ胞子だけ巻くようにします。
繊維と胞子を分離するため、お菓子用のざるで胞子をふるいにかけました。
(ふるいは母の私物です、ごめんなさい。。)
ある程度繊維がとれたら実際に崩したジフィーセブンをタッパー内に敷き詰め、
その上に巻いていきました。量は気にせずあるだけ巻きました。
前葉体が出るまで、ライト直下(14時間照射)にひたすら放置です。
ライトは愛用のコスパ最高水槽ライト、Hyggerを使用しております。
3.前葉体発芽確認(2022.3)
播種から一か月後、タッパーをあけると前葉体がしっかりと発芽しておりました(^^
ただ分離しきれていなかった繊維からカビが発生してしましました。。
リドレイ系の胞子採取は特にしっかりと胞子とその他を分離しましょう。
殺菌剤のベンレートを培地に噴霧すると2日くらいでカビは消え去りました。
規定倍率で希釈しましたが前葉体への影響は特になさそうです。
4.カビ再発 2022.4
生体への影響にびびっており(影響はなかった)、
ベンレートを当時カビが生えた一部にしか散布しなかったため、
しばらくしてみてみるとカビが一面に広まっておりました。。
見てわかると思うのですが、一部だけ(左上のほうは)カビが広まってなくて、
他の部分にはしろーいカビが広まっています。
ベンレートを散布した部分には、どうやらカビは侵入できないようです。
とっても辛かったですが、
逆に言うと、それだけベンレートはカビをそれだけ
抑える力があるということがわかりました!
5.再播種・発芽 2022.5
以前の反省点を生かしまして、以下の点に気を付けて播種しました。
- 量は少なめに巻く
- 複数のジフィーセブン培地に巻く
量が多いと、重なって光が当たりにくい胞子がでてきて、発芽できない胞子がでます。
それらがカビの餌となって増殖するように見受けられましたので、少なめにまいてます。
胞子自体は乾燥材をいれて冷蔵庫で保管しておりましたが、元気に発芽してくれました。
このままうまいこと育ってほしいです。
3.まとめ
- Chanthaboonの交配はCoronarium white x Ridleyi
- 貯水葉はコロナの王冠型とリドレイの凹凸模様が融合
- 胞子葉はコロナの多分岐下垂とリドレイの立ち上がりながら締まった葉元が融合
- Coronarium whiteは胞子葉がクルクルする特徴
- キッチャクードとの違いは不明だが、チャンタブーンの方が各々の形質がでてる印象
- 胞子はSNSで入手
- 播種から一か月で前葉体確認
- リドレイ系は特にしっかり胞子とその他を分離しよう
きれいなコロナとリドレイの融合が見れるまではあと数年かかると思いますが、気長にのんびり楽しんでいこうと思います(^^
成長次第随時更新していきます!
ここまで見て頂きありがとうございました(^^
コメント