おはようございます!GreenNeoSoulのそうすけです!
運営者:そうすけ
愛媛在住のエンジニア兼ブロガー。
ガーデニングアドバイザー資格保有。
種から植物を100株以上育て、育成・販売しています。
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ビカクシダの胞子培養を始めたものの、
カビが生えてしまったといったことはないですか?
カビが原因でやめてしまった方も多く聞き、
かくゆう私も胞子培養をしていて何度もカビで失敗してきました。
特に少ない胞子でやりなおしが効かない場合は本当にショックですよね。。
本記事では失敗経験から、ビカクシダの胞子培養でカビが生えた際の対応方法についてまとめていきたいと思います!
具体的には4つの方法について記載してます。
ビカクシダ胞子培養時の、前葉体への薬剤への実績も載せてありますでよかったら参考にしてみて下さい。
- 薬剤散布
- カビ除去
- 胞子を巻く量の調整
- 場所を分けてリスク分散
- 胞子培養を始めたけどカビが生えてきてしまった。。
- 胞子培養を始める前に、カビのリスクについて知っておきたい
- 胞子培養、とにかく失敗したくない!!
こんな方に参考になる記事かと思います。
カビ以外の失敗で悩んでいる方は下記記事も参考にしてみて下さい。
目的
胞子培養をカビで失敗した経験を生かすため!
カビが起きた時の情報を知識として知り、まだ赤ちゃん同然のビカクシダ胞子を守ってあげることで、
皆さんのビカクライフに役立てていただければと思います。
私の胞子培養失敗・試行錯誤がみなさんにとって
少しでも良い方向に向かう知識になればと思って記事にまとめてみました。
前提!
私は下記培地と下記水槽用ライトを使って、屋内で胞子培養をしています。
なぜならコストがかからず、好成績だからです。
そのような環境を前提に話を進めることをご理解ください。
結論
冒頭でも記載しましたが、結論下記3つが主な対策になります。
胞子培養カビ対策は以下の2つです。
①カビが生えてからの対策
②未然の予防
①カビが生えてしまった場合の対策
- ベンレートなどの薬剤散布
- カビが生えた部分を分離する
生えてきてしまったものは仕方ありません。
しかしほおっておいたら間違いなく、カビに飲み込まれてしまいます。
ビカクシダの胞子・前葉体にダメージを与えないよう、カビを消去する必要があります。
被害を最小限にすることができます。
②カビが生える前に行うリスクを減らす対策
- 別々の培地に巻く
- 少量で巻く
胞子を巻く前に行う、カビリスクを減らすカビ防止対策です。
これをすることでカビを防げたり、被害を最小限にすることができます。
①カビが生えてしまった時の対処方法
薬剤散布
ベンレート(植物用の殺菌剤)を使う!濃度は1000倍希釈!
ベンレート水和剤を使用して、胞子培養のカビ部分に霧吹きで巻いて、カビ自体を殺菌していきます。
本当に様々な植物で使用されている、汎用性の高い植物用殺菌剤です。
ベンレートという薬剤についてはHPで調べてみて下さい。
下記は商品ページの抜粋になります。
浸透移行作用により病原菌の侵入を防ぐ予防効果と、侵入した病原菌を退治する治療効果を兼ね備え、病原菌の細胞分裂を阻害して防除します。特に黒星病には早春の萌芽前から散布することで防除効果が高まります。
住友園芸化学公式HP GFベンレート水和剤 商品特徴より
要するに、植物育成初期に病原菌からの予防効果と治療効果ある薬剤です。
アクアテラリウムは湿った状態でコケ・シダを育成するので、胞子培養と非常に育成環境が似ています。
写真はリドレイ系の胞子培養です。
①はベンレート散布前ですが表面にふわふわした白いカビが発生しています。
②はベンレート散布して数日たった様子ですが、カビが消え、前葉体は枯れていない状況です。
こちらはヒリー系の胞子培養・前葉体です。ひどかったので500倍希釈で噴霧しました。
実はこちらの胞子培養、カビがひどくて一度ダメにしてしまった培養をやりなおしたのですが、
また新しくカビが発生してきました。
①はベンレート散布前ですが表面にふわふわした白いカビがひどい状態です。
②はベンレート散布して2週間後、カビが消えて、前葉体が成長している状況です。
結果、ベンレートを500~1000倍希釈で巻くと、
前葉体にダメージがなく、カビを殺菌することができました!
注意点としては種類によって薬剤に弱かったするかもしれませんので、
最初は1000倍より薄めに、効果が弱かったら濃くしていくのがオススメです。
カビが生えた部分を除去する
既にある大きいカビ部分をを除去します。
除去はピンセットでその部分を削り取るような形でいいでしょう。
広がる速度が異常に早いので、見つけたら即除去しましょう。
ここで注意してほしいのがベンレートとの併用することです!
上記はカビ部分を一部分だけ除去した培地ですが、その部分にしかベンレートを巻かなかったため、
カビが広がってしまいました。
写真を見て貰ったらわかるのですが、
黄色の〇で示した除去した部分だけカビが広がっていないのを確認しました。
つまり、カビの除去+ベンレート散布で
カビの繁殖を大きく抑制することが期待できます!
放置する
何もしなくても前葉体がカビに勝つこともある!
ここまでベンレート+カビ除去をお伝えしてきましたが、
最後は胞子自身がもっているポテンシャルで、カビに打ち勝てるかが決まります。
これはヒリードラゴンの胞子培養ですが、カビを見つけて諦めて放置していたところ、
前葉体がカビの成長速度より早かったらしく、問題なく成長していきました。
こういった例もあるので、カビが発生したら焦らずよく観察してみて、
カビが広がりそうならできる限りのことを調べて実行して、
最後は信じて放置するのもひとつ手だと思います。
②カビが生える前・まき直しする際の対処方法
色々対策しても、やっぱりカビが消えないときはあります。
その際は、前向きな気持ちで「最初からやり直し」をしていきましょう。
以下は私なりに失敗を考察して、
巻きなおすときに実践している、カビの生える前・やり直し時の方法です。
少ない量で巻く
筆で調整しながらちょっとずつ巻く!
失敗の原因のひとつに、胞子のまく量が起因すると考えています。
欲張って胞子を巻き過ぎると、密になっているので場所の取り合いになり、
成長・発芽できない胞子がでてしましい、それらが死んで腐って
結果的にそこからカビが生えて広がってしまうのではないか、と考察しています。
少ない量でも前葉体がでたらどんどん増えていくので、気にしなくて大丈夫です。
少ない量で巻くと、保管してやり直しもできますので、のちのちの保険にもなります。
むしろ巻き過ぎでカビで全滅のリスクの方が怖いです。
筆先に胞子をつけて、培地に塗り付けるように播種していきましょう(^^♪
適当に振りかけるのではなく、筆で調整しながら巻いていきましょう!
別々の場所に播種をする
別々の場所、または分離できるような場所に播種する!
別々の場所、または分離できるような場所に播種しましょう。
例えば写真のように、ジフィーセブンを複数個使用し、カビが生えたものを別の入れ物に分けます。
分離することでカビの拡散の可能性を減らすことができます。
この後、ダメ押しでベンレートを全体に噴霧しておきましょう。
まとめ
まとめると以下のようにになります!
カビが生えた時
- ベンレート500~1000倍希釈を噴霧(一番重要)
- カビを培地・前葉体ごと切り離す
- 信じて放置する
胞子を巻くとき、巻きなおすとき
- 量を調整しながら少なめに胞子を巻く
- 別々の場所。分離できるような場所に胞子を巻く
カビは胞子培養・実生の一番の敵で、発生すると結構ツライですよね。。
ただやめてしまったらそこで終わり、成功するまでやれば失敗じゃないので、
失敗したら毎回原因を探って、自分にとってのベストを探していきましょう(^^♪
私もまだまだ勉強中ですので、いい案があれば教えてください!
また本記事はカビにフォーカスした記事になりますが、
胞子培養がうまくいかないときの全体的な要因についても記事にまとめておりますので、
興味があれば覗いてみてください(^^♪
ここまで見て頂き、ありがとうございました!!
ビカクシダ胞子培養とコーデクス実生メインに育成ブログやってます(^^♪
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コメント
コメント一覧 (2件)
初めまして、おはようございます。ビカク初心者です。この度、胞子培養にチャレンジするため、そうすけさんのサイトを何度も何度も何度ものぞいては勉強させてもらっています。種類別の胞子培養コーナー、面白いですね。お気に入りです。痒いところに手が届くような説明、ありがとうございます。色々質問させていただきたいと勝手に心強く思っています。メルカリも見せていただいています。ご活躍、応援しております。
Yukiさん、初めまして。
数あるブログの中から私のブログを見ていただき、すごくうれしく思います!しかも他のページも、、すごく気持ちが伝わるコメントで胸が熱くなりました。
分かる範囲であればお力になりたいと思っています、宜しくお願いします