ビカクシダ P. White Hawk(ホワイトホーク)の品種調べと胞子培養《2021.8~更新中》

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ホワイトホーク whitehawk 胞子 培養

おはようございます!Green Neo Soulのそうすけです。

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愛媛在住のエンジニア兼ブロガー。
ガーデニングアドバイザー資格保有。

種から植物を100株以上育て、育成・販売しています。
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白い鷹と書いてホワイトホーク。ビカクシダの株姿を形容して付けた品種の名前でありますが、センスありすぎませんか!? 私もその名前に惹かれた一人です。

本記事ではホワイトホークの品種について調べた結果と、ホワイトホークの胞子培養について記事にしていきます。

  • ビカクシダのホワイトホークという品種について知りたい!
  • 胞子培養に興味がある!

このような方に参考になる記事となっております(^^

下調べは行いましたが、明文化されているものではございません!
筆者の推察や感覚が混じっているので、参考程度にしていただけると幸いでございます!

目次

目的

数ある交配種について調べた情報を残すため!

ビカクシダ原種についての情報は本などでも見かけますが、
園芸種についてそれが何のかけ合わせなのか、どういった特徴をもつのか、
といった情報があまりありません。

そんな中で、自分なりに品種について調べた結果をブログを通して共有し、
少しでも参考になればいいなというのが目的です。
また胞子培養からの長期的な目線でも調査できたら
面白いかと思い培養を始めました。

1.ホワイトホーク(P.White Hawk)とは

品種について

P. Diversifolium と P. Willinckiiの交配種!

白い胞子葉が羽ばたく翼のような姿を形容して、ホワイトホークと名付けられているそうです。
名前の付け方はペガサスと同じですね!笑

P.Willinckii×P.Diversifoliumは、4、5種類くらいの品種名があるそうです。
そんななかでホワイトホークは立ち上がりが特徴の品種ではないかと考えます。

ちなみに P. Diversifoliumビフルカツムとヒリーの交配種になります!

P. Diversifolium は立ち上がりが強い特徴の品種と思いますので、
ホワイトホークはそちらの血を引き継いでいるように考えます。

また胞子葉の白さはウィリンキー、細めの胞子葉・分岐の仕方なんかはヒリーよりビフルカツムの血統を濃く感じる品種かな?と考えます。

ちなみに、P.Pegasus(ペガサス)とも同じ交配です。
ペガサスについては下記記事にまとめていますので興味があれば見てみて下さい!

特徴

他の品種とどう違うのか。

念のため有識者(生産者)に直接確認したところ、それらは葉の形や、葉の質感が違いで判断されるとのことでした!

そもそも種の考え方として、同交配でも葉形の違いで、名前が違うのはよくある」とのことです。

似ているものなんかは、プロでないと判断が難しいのかもしれません。

参考株

P.White Hawk

あくまで考察ですが、同じかけ合わせの中でも、ホワイトホークは特に立ち上がりが出てくる、上にそりあがる傾向が強い品種なのではないかと考察します!

ネットやSNSで少なくとも100株以上調べましたが、株によってかなり差がある品種だと感じました。正直なところ、同交配のペガサスと見分けがつかないような株も結構ありました。笑

そんな中で見られる差はなにか。

名のある生産者の株を見てみたり、これは明らかにペガサスと違う!と思った特徴をとらえているような株から、上記のような特徴をもっているのでは?と判断しました。

こちらは動画でいつもお世話になっている僕のビカクシダさんのホワイトホーク。反りあがるような葉先の分岐の仕方はホワイトホーク独特なのでは?と感じます。

こちらは@tamayuki_tさんのホワイトホーク。全体的に胞子葉が立葉です!胞子葉の密度と量が圧巻です。本当すごすぎる。

2.胞子培養

胞子培養でも長期的にどのような株の特性が出るのか検証していきたいと思います。数年かかると思います。笑

1.胞子巻き(2021/8)

あるルートで手に入れたホワイトホークの胞子を巻きました。
培地はジフィーセブンです。

胞子培養 ビカクシダ 方法
ビカクシダ胞子培養ゾーン 

巻いた後は、タッパーで密閉し、水槽用ライト直下に置いておきます。
温度は20℃付近で、暖房で管理してます。

詳しい栽培環境はこちらをご覧ください。

また私が愛用している成績優秀、コスパ最強ライトを紹介しておきます(^^♪
このライトはライトの照度、色の切り替え、タイマー機能付きで2000円代で購入できます。

胞子培養に必要な機能がすべて整っているので重宝しています。

Hyggerについては、メリット・デメリットについて記事にまとめておりますので良かったら見てみて下さい!

2.前葉体出現(2021/9)

約3か月後(2021/10)

3週間後くらいに前葉体の発芽が確認されました。
そのまま放置した2か月後の様子です。
前葉体一つ一つが大きくなり盛り上がっております。

本来であれば、このもさもさした状態でスペーシングした方が前葉体がもっと増えます。
スペースに余裕がある方は、増えた前葉体をばらして、
間隔をあけて培地に置くのが成長が早くなるのでオススメです。

3.胞子体出現(2021/12/1)

ホワイトホーク 胞子体

胞子体が出現しました!実はホワイトホークの胞子体は他の胞子培養と比較してもあまり胞子体が増えてきませんでした。

考えられることととして、他と環境は同じなので、前葉体の受精する力が弱かったと考えます。

胞子体は前葉体の上のおしべとめしべ的なものから細胞が出て、受精が行われます

また写真の通り、出る部分からは何本か胞子体が出てくるのですが、
他の部分はさっぱりです。

リドレイでも同じ現象が起こっていました。実際リドレイで一例がありまして、生える前葉体を培養したところどんどん胞子体が出るのですが、生えない前葉体はぶくぶく増殖するのみでした。

そこから考えられることとして、受精する力が強い前葉体と弱い前葉体がいるんだと考察します!

胞子体がでる前葉体
胞子体が出ない前葉体

写真を参照ください。出る前葉体は小さいですがいくつか胞子体が出てきています。これは胞子体がでた根元の前葉体を採取しました。

出ない前葉体は肥大化・増殖するのみです。これは出ていないところから取りました。

胞子体の根元に生えている前葉体は受精力が高いかもしれませんので、増やしたい方は大切にしてください(^^

4.スペーシング(2022.1)

スペーシング 初日
スペーシング 3週間後

年末にスペーシングをしました。スペーシング後は小さな葉が展開していき、2倍くらい大きくなりました。

スペーシングまでの育成のコツ・方法はこちらの記事を参考にしてみて下さい。

5.スペーシング2か月後(2022.3)

スペーシング 2か月後
成長点が集まっているものは分離していきます

2か月後の姿です。葉を新しく3枚くらい出して、2~3倍には大きくなっています。
愛用の水槽ライトの直下でしっかりと成長しています。

6.1つずつジフィーセブンへ植え替え(2022.5)

ひとつづつ肥料を置いていきます
ホワイトホークは6個だけにしました。

だいぶ大きくなって気なので、胞子体をさらにスペーシングするため、ジフィーセブンに植え替えました。
そこにまた肥料を置いてあげます。この一粒が成長にすごく重要で、どんどん大きくなってくれます。

使用しているのはハイポネックスのネクスコートです。
沖縄にある某ビカクシダ屋さんから送られてくるのもこの類です。

スペーシングのやり方、肥料の重要性についてはこちらの記事に載せてありますので、もしよろしければ参考にしてみて下さい。

7.子株へ成長 2023.2

ビカクシダ ホワイトホーク 胞子培養 
ホワイトホークの塊
ビカクシダ ホワイトホーク 胞子培養 
白いホワイトホークの葉

播種から約1年半、立派に育ってくれております!
ホワイトホークらしい白い胞子葉も出てきており、どのような株になってくれるのかが楽しみです😊

温度と湿度に加え、ライトと肥料の重要性を強く感じました。

ペガサス ビカクシダ
ペガサス ビカクシダ

こちらはペガサスです!
葉形がこちらはギザギザしたり、一段と白みが強かったり、また雰囲気が違いますね。

3.まとめ

  • P.White HawkはWillinckii x Diversifolium の交配種!
  • 同じ血統の品種は4~5種類あり、葉の形・質感が異なる!
  • 白い・細め・葉先が立ち上がる・反りあがるような胞子葉が特徴(個体差は大きい)
  • 胞子培養は1か月で前葉体出現・4か月で胞子体出現
  • 胞子体が出る前葉体と出ない前葉体があるのではないかと考察
  • 特徴が出てくるには1年半くらいはかかる!

ホワイトホークは本当に株によって姿が違います。もっと知りたい方はSNSなどで他の人の株を見てみて下さい(^^♪

インスタで#ホワイトホークまたは#platyceriumwhitehawkと打って調べてみて下さい!世界中のホワイトホークが見れます!(ありがたい世の中です。。)

また結論、胞子培養で特徴がでるのには1年以上かかります。
もし資金に余裕があってホワイトホークを育ててみたい方は、子株をから始めてみる方が遠回りじゃないのでおすすめです。

引き続き育成記事を更新していきたいと思います!

ここまで見て頂きありがとうございました😊

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この記事を書いた人

愛媛でエンジニアをしながらブログを書くアラサー会社員。
自然、お洒落な暮らし、効率化が好き。
ビカクシダと塊根植物にハマり、数年前にガーデニングアドバイザー取得。

主に観葉植物・暮らしについて初心者でも分かりやすく発信しています。

コメント

コメント一覧 (5件)

  • コメント失礼します。
    いつもすごく参考にさせていただいています。そうすけさんに習って胞子培養も始めてみました!
    一点質問させてください。胞子培養の冬場の温度管理はどうされてますでしょうか?なんらかヒーターなど使っているなどありましたらご教示いただけると幸いです。

  • びかおさん!こんばんは!
    記事を参考にしていただいたこと、そして胞子培養の仲間が増えたこと、
    とてもうれしく思う次第です

    結論、エアコンがおすすめです。
    冬場は私は20℃で年中エアコン管理しています。

    また私は経験がないのですが、爬虫類用のパネルヒーターを使用して
    温度管理をされている方は聞いたことがあります。
    密閉空間で室内であれば、パネルヒーターがあれば十分かと思っています。

    答えになっているかわかりませんが、宜しくお願い致します。

  • 早々にご回答いただきありがとうございます!
    なるほど。やっぱりなんらか工夫が必要になるんですね。エアコンずっと付けるのは電気代がすごいことになりそうなのでパネルヒーターで考えてみます。
    まだ前葉体も出ていないので気の早い話ですが。。笑
    ありがとうございました!

  • 初めまして。いつもブログ拝見させていただいています。
    私は昨年からビカクシダ育成を始めた初心者です。こちらのブログを含め諸先輩方の情報に助けられて、何とか順調に育成できていると思っています。
    最近、春を迎えるにあたり、もう一株欲しくなり、色々と見て回った結果、P.Whitehawkを是非とも育ててみたいと考えています。しかしながら中々入手する機会がなく困っておりました。
    そうすけ様は幼株等の販売をされておりますが、P.Whitehawkを出品されるご予定はありませんでしょうか?

  • うどん人さん、コメントありがとうございます
    少しでもお役に立てたのであれば、大変うれしい限りでございます!

    ホワイトホークの出品は可能です。
    もし興味ございましたら、インスタDMかお問い合わせより詳細について返信いたしますので、そちらよりお願い致します。

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