ビカクシダ・ピューチャン(P.pewchan)の品種調べと胞子培養【2021.9~更新中】

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ビカクシダ ピューチャン 胞子培養

おはようございます!GreenNeoSoulのそうすけです!

ビカクシダの品種で、ピューチャンという品種を見かけたことはありませんか。ビカクシダにはいろいろな品種名がありますがその中でもかわいらしい名前ですよね!私もこの品種について興味を持ち、ピューチャンについて自分なりの情報収集を始め、胞子栽培を始めた次第です(^^

本記事では ピューチャン というビカクシダ特徴・血統について調べた結果と、胞子培養の記録を記事にしていきます!

  • ピューチャンという品種について興味がある!知りたい!
  • ビカクシダ胞子培養に興味がある!

このような方は是非参考にしてみて下さい!(^^

下調べは行いましたが、筆者の推察や感覚が混じっているので、参考程度にしていただけると幸いでございます!

目次

1. 目的

目的

数ある交配種について調べた情報を残すため!

ビカクシダの園芸種については世の中にたくさん輩出されています。原種についての情報は本などでも見かけますが、園芸種についてそれが何のかけ合わせなのか、どういった特徴をもつのか、といった情報があまりありません。

そんな中で、自分なりに品種について調べた結果をブログを通して共有し、少しでも参考になればいいなというのが目的です。また胞子培養からの長期的な目線でも調査できたら面白いかと思い培養を始めました。

ピューチャンという品種について

P.veitchii silver frond x P.willinckiiの交配種!白く、細長く・垂れる胞子葉が特徴!

ベイチー”Silver frond”と”willinckii”の交配。

栽培の教科書シリーズ ビカクシダより

ビーチーとウィリンキーはどちらも胞子葉が白い品種です。
その血統を受け継いでいることから白い胞子葉を持ちます。

またビーチー特徴である尖った貯水葉と、
ウィリンキーの特徴である垂れる胞子葉が大きな特徴として出ています。

また【Peawchan】と【Pewchan】と2つの標記の仕方がありますが、
SNSの検索ヒット数は 【Pewchan】 の方が多いことがわかりました。
Peawchanは主に日本で、Pewchan 海外の方はこっちで読んでいる方が多いようです。

栽培の教科書シリーズには 【Pewchan】 との標記がありましたので、
ここではその呼び方で行こうと思います(^^

参考株

PewchanP.veitchii silver frond について参考株を見ていきます!ウィリンキーについては原種なので調べやすいかと思いますので割愛します!笑

P.Pewchan

細葉で白い垂れる胞子葉がやはり印象的です。胞子葉がベイチーの質感も残しているように感じます。

こちらは海外の栽培家の方のピューチャン。かなり白い個体です。胞子葉も太く分岐がありウィリンキーの血統が濃いようにも感じます。

P.veitchii silver frond

https://www.instagram.com/p/BxEZg4ynqIU/

名前からも推察できるように、通常のベイチーより胞子葉の星状毛が多く胞子葉が白いです。

2.胞子培養記録

自身の胞子培養の記録です。Pewchanの胞子をあるルートで入手しました。
親株の写真は載せられませんが、写真で確認してみたところ
確かにPewchanの形質を表しておりました。

1.胞子巻き(2021.9.20)

ピューチャン 胞子
ジフィーセブンに巻きました

ジフィーセブンにまいてタッパーで密閉。胞子のまく量を若干少なめにしました
水槽用ライトの3色機能を使って20℃以上の室内に放置しました。

成績優秀・コスパ最高の愛用ライトは水槽用ライトのHyggerライトです(^^


環境ややり方に関しては過去記事にまとめていますので興味があればと見て頂けたらと思います(^^

2.前葉体出現(2021.10.24)

前葉体

前葉体が出現しました。まく量が少なかったので前葉体の密度はそこまで高くない状態です。
また3週間ほどで発芽しました


10種類以上胞子を巻いてきましたが、
本種は他の種と比べて発芽が平均的印象です。

3.胞子体出現・スペーシング(2021.1.6)

胞子体がでてきました。前葉体の密度が低いせいか前葉体1つ1つが大きく育ち、
胞子葉もかなり多く発芽しております。

他同時期に巻いた他の種の胞子は密度が高いので前葉体・胞子体が小さいままです。

前葉体が繁茂してからスペーシングしない予定の場合は
少なめに胞子を巻くのがいいのかもしれません。

前葉体と胞子体の塊
スペーシング後

前葉体と胞子体の塊をとり、丁寧に胞子体をとっていきます。
この塊から4~5個ほどの胞子体がとれました。胞子体を崩したジフィーセブンへ植えていきます。

ラップと輪ゴムで封をして再びライト直下へ戻します。
詳しい方法については下記記事に分かり易くまとめているので参考にしてみてください。

4.スペーシング2か月後(2022.3.11)

ピューチャン 胞子培養

スペーシング2か月後になります。
細長い葉がどんどん展開していって順調に大きくなっています。

すでに密になっているので、さらなるスペーシングが必要かもしれません。

5.さらなるスペーシング+追肥(2022.5)

成長が緩慢になってきたので、さらなるスペーシング+追肥をしました。
ジフィーセブンに一苗ずつ植えていきます!

詳細は過去記事に詳しく載せていますのでご参照ください。

6.子株に近づく(2022.7)

成長しました!
白っぽい子

スペーシング後、かなり順調に育ってくれています(^^♪
白っぽい子も出現しました!

スペーシング+肥料の効果かなと思います。
肥料はビカ森さんについてくるハイポネックスの緩効性肥料使ってます。
(ビカ森さんのはオスモコートですが、ほぼ同等成分のネクスコート使ってます)

8.2022.8(子株になる)

白くて立派な子になりました。この子はセルトレイにはいらなくなったので板付けしました!
ビーチーとウィリンキーのかけ合わせだけあって、毛が多いです。

ピューチャン ビカクシダ
ピューチャン播種から11か月

根もしっかりし、子株サイズです。
この子は欲しいと言って下さった方のところへ旅立ちました😊

大きく育てた方法は下記に載せてあるので、見てみて下さい。

9.2023.1

ビカクシダ ピューチャン 胞子培養
ビカクシダ ピューチャン 胞子培養

板付け育成してみました。子株は

  • 貯水葉が出ないうちはラップを巻いて湿度維持
  • 肥料をコンポストに仕込んで成長を促す!

使用した肥料はハイポネックス、ラップは便利グッズを使用してまきました。
(市販のラップじゃうまく巻けません)

ラップして固定すると根張が良くなります!
結果立派な子株になりました😊

3.まとめ

本記事をまとめると、下記のようになります!

  • PewchanはP.veitchii silver frond x P.willinckiiの交配
  • 白く・細く・長く垂れ下がる胞子葉が特徴
  • 貯水葉はベイチー寄り、胞子葉はウィリンキー寄り
  • 胞子は1か月で前葉体出芽・3か月で胞子体出芽

上記が皆様のビカクライフに少しでも貢献できれば幸いでございます。何か知っていることがあれば教えて頂けると幸いでございます。

ピューチャンについて興味を持たれた方は、著名なビカクシダ屋さんで取り扱いしているのを見かけます。ネット販売が主流かと思います。

胞子も売られているのを見かけたので高くて買えない方は、同様の姿になるかはわかりませんがじっくり長く育てて楽しむのも個人的にはありかと考えます!


ここまで見ていただき、ありがとうございました(^^

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この記事を書いた人

愛媛でエンジニアをしながらブログを書くアラサー会社員。
自然、お洒落な暮らし、効率化が好き。
ビカクシダと塊根植物にハマり、数年前にガーデニングアドバイザー取得。

主に観葉植物・暮らしについて初心者でも分かりやすく発信しています。

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