おはようございます!Green Neo Soulのそうすけです。
ビカクシダを販売元で見ているとき、知らない名前の園芸種が売られてるのを見たことありませんか?私の中では、ヒリー プミラ(Hillii pumila)という品種もその一つです。
本記事ではヒリー プミラ(Hillii pumila)の品種を調べた結果と、プミラの胞子培養について記事にしていきます。
- ヒリープミラという品種について知りたい
- 胞子培養に興味がある
こんな方に参考になる内容となっております(^^
目的
数ある交配種について調べた情報を残すため!
ビカクシダ原種についての情報は本などでも見かけますが、
園芸種についてそれが何のかけ合わせなのか、どういった特徴をもつのか、
といった情報があまりありません。
そんな中で、自分なりに品種について調べた結果をブログを通して共有し、
少しでも参考になればいいなというのが目的です。
また胞子培養からの長期的な目線でも調査できたら
面白いかと思い培養を始めました。
1.ヒリー プミラ(hillii pumila)とは
情報収集
古くからあるHilliiの園芸種!多分岐が特徴。正確なルーツ情報は不明。。
Hillii pumilaの名前からは、原種 Hilliiの後ろに名前があることからヒリーの園芸種であろうということしか予想がつきません。そして Hillii pumila kew garden という品種も流通しているのを見かけます。
ネットでの検索や、くわしい方にご質問させていただきましたが、今のところHillii系統ということしかわかりません。hillii x hilliiの交配なのか選抜なのか交配親が何かはわかりませんでした。
Kew Gardenとはイギリスにある王立植物園になります。ビカクシダヒリーはオーストラリア北部出身なので、ヨーロッパから育てられたpumilaが逆輸入された品種なのでしょうか。真相は謎のままです。。
また過去のオークションのページからはこのような商品説明が書かれています。名前の由来?となっているプミラとはクワ科フィカス属の観葉植物です。
昔からある品種のようですが現在ではほぼ出回りません。非常にコンパクトな胞子葉で胞子をつける頃にはかなりの多分岐となり、花が咲いたよう、と称される外観になります。
https://aucfree.com/items/k368727429
ヒリーの胞子葉が多分岐になる品種のようですね。
あくまで私の考察ですが、現在はほぼ出回っていないといった情報から、そもそもあまり日本に入ってきていない品種なのかもしれません。 真相は謎のままです。。
参考株
参考株を見てみましょう。
ヒリー特有の幅広胞子葉で、成長すると原種より多分岐になるという特徴がどうやらあるようです。参考株の大株は、確かに花開くような多分岐になっています。
2.胞子培養
あるルートで胞子を入手しました!
親株写真は商品のため使用が難しそうでしたが、多分岐の胞子葉であることは確認しました。
長年かけて親株のような特徴がでるかどうか確認していこうと思います(^^
1.胞子巻き(2021.8.1)
ジフィーセブンにまいてタッパーで密閉。まく量はもらった量が少ないのでほんの数粒しかジフィーに巻けませんでした。
水槽用ライトの3色機能を使って20℃以上の室内に放置しました。環境ややり方に関しては過去記事にまとめていますので興味があればと見て頂けたらと思います(^^
2.前葉体出芽・増殖(2021.9.5)
前葉体が出現しました!12~14時間照射の環境で1か月ほどで発芽しました。10種類以上胞子を巻いてきましたが、本種は他の種と比べて発芽が遅めな印象です。量はかなり少なかったですが、発芽した分が増殖し繁茂してくれました。
3.胞子体出芽(2021.11)
胞子体が出てきました!胞子培養は胞子体が出るまでが割と長く、出ない場合もありますです。
ここまで3か月半かかりました。
前葉体から出た精細胞と卵細胞は水に流れて接触することで受精します。
特に霧吹きをしていたわけではありませんが、腰水にしていたので前葉体表面は常に湿っておりました。
少し胞子体が出てからはどんどん発芽しており順調です。
これから胞子体をひとつずつ抜いて、他の培地に一つずつ植えていく作業(スペーシング)を行っていきます。
4.スペーシング(2021.12.19)
胞子体が大きくなって、密になっています。窮屈そうなのでざる付きタッパーにスペーシングしました。
詳しいやり方は下記記事へ載せています。
5.スペーシング後(2022.3.11:210日目)
冬でも21度付近をキープしていれば、水槽用ライトの素に12時間照射で2~3倍には大きくなりました(^^
プミラっぽさは全然まだまだですね!
6.衣装ケースへ移動(2022.6:300日目)
一株ずつジフィーセブンに植えて、衣装ケースの高湿度下で管理したところ、
色や成長がかなり良くなってきています。
写真は一部タッパーから引き抜いて衣装ケースに移したものですが、
かなりの差がでてきています。
一部はDM下さった方へ里子へ旅立っていきました!
ありがとうプミラ!お元気で!
7.貯水葉でてきて板付け(2022.8 330日)
子株の時はあんまり貯水葉でない子が多いのですが、
この子は出てきて他の子に覆いかぶさろうとしていたので、急遽板付け。
貯水葉出てきたら乾燥にもだいぶ強くなってきていると思います。
オムレツ型に板付けするとメリハリがつき、コンパクトに強く育ちやすいと
某インフルエンサーの著書に乗っていました!
胞子培養から大きく育てる方法は下記記事に載せておりますので、
興味のある方は見てみて下さい!
3.まとめ
上記をまとめると以上のようになります。
- PumilaはHillii の園芸種。販売者でもルーツは不明。
- Kew gardenはイギリスの植物園出身のPumilaから株分けしたものと考察
- 参考株やネット情報によると、胞子葉の独特の多分岐が特徴。
- 胞子培養は3か月で胞子体発芽。
上記が皆様のビカクライフに少しでも貢献できれば幸いでございます。何か知っていることがあれば教えて頂けると幸いでございます。
プミラについて興味を持たれた方は、著名なビカクシダ屋さんで取り扱いしているそうです。SNSで調べてみて下さい。
胞子も売られているのを見かけたので、同様の姿になるかはわかりませんがプミラをじっくり長く育てて楽しむのも個人的にはありかと考えます!
たくさん増えそうなのでみて下さっているみなさまにいつかプレゼントできたらと考えております。。
貴重な時間でここまで見ていただき、ありがとうございました(^^
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